マーケな夜会 WEB & SEO担当の竹原/FilmPresso です。
3分でわかる結論
- バズより方程式。売上=認知数 × 成約率 × リピート率 × 単価。フォロワー増(認知)だけを追っても売上は増えない。
- 4つの数字を動画で動かす。お客様の声・FAQで成約率、ハウツーでリピート率、ブランド動画で単価——役割を分けて作る。
- 質=映像美ではない。「顧客の課題が解決する動画か」が質。アンサーを持つ会社が選ばれる。
- 続けることが資産。自社の経験・知識を動画にして積み上げる。自社のリソースでできる範囲から。
このセミナーについて
浜松・FUSEで開催した、マーケな夜会のリアルセミナーの記録です。講師は株式会社filments 代表・深瀬 泰宏(動画クリエイター歴10年)。「いい動画とは、人を幸せにするもの」を信条に動画制作を手がける立場から、売上につながる動画マーケティングの考え方を解説しました。後半にはスマホアプリ(CapCut)を使った動画編集のワークショップも行われました。
動画は、まだまだチャンス
動画を出す会社は増えました。それでも「やっている会社が増えた“からこそ”」ではなく、きちんと活用できている会社はまだ少ない。ホームページが普及し始めた頃、「あるだけで信頼された」時代があったように、動画も発信していること自体が差別化になるフェーズだと深瀬さんは言います。
売上の方程式と、動画の役割
売上 = 認知数 × 成約率 × リピート率 × 単価。どれか一つを2倍にしようとすると、必ずどこかに歪みが出ます(認知が増えれば問い合わせ対応コストも増える、価格を下げれば利益が減る…)。だから4つすべてを1.2倍ずつ。1.2の4乗 ≒ 約2倍。これが現実的な戦略です。そして、その4つの数字それぞれを動画で動かせます。
認知数 ↑:アカウントを育てる
広告やインフルエンサーコラボはお金・時間がかかる。実直に「課題を解決する発信」を続け、ショート動画も活用してフォロワーを育てるのが王道。
成約率 ↑:迷いを消す動画
お客様の声、FAQ・困りごと解決動画で購入前の不安を解く。BtoBなら、パンフレットに動画を埋め込み“営業サポートツール”にするアナログ×デジタルも有効。
リピート率 ↑:買った後の満足を上げる
アフターサービス動画やハウツー動画。例:餃子の「おいしい焼き方」動画→満足度UP→再購入+SNS投稿で次の認知に。
単価 ↑:価値を伝える
こだわりや製造工程を見せるブランデッドムービーで「高い理由」に納得を。クロスセル・アップセルの紹介動画も。価値が伝われば高単価でも選ばれる。
さらに近年はシェア率・口コミ率も方程式の一部。感動ストーリーやコンテスト型は拡散されやすい一方、「面白いから」のバズは購入につながらないことも。バズればいいのではなく、戦略性が必要です。高単価を納得して買ってくれた人ほどファンになり、シェアして次の売上を連れてきます。
長尺とショートの使い分け
「どっちがいいか」は目的次第。性質を押さえて使い分けます。
長尺動画(YouTube 10〜15分)=SEO・資産・狙い撃ち
検索に引っかかり“資産”になる。比較・検討してから買う商材(家・車・美容・BtoB)や、会社理解を深めて応募してほしい採用に向く。中小企業はまず長尺で成約率を高めるのが効果的。
ショート動画(30秒〜1分)=認知・偶然の出会い
検索には弱いが、偶然の接触で認知を広げる。即決商材や、母数を増やしたい採用向き。長尺のハイライトを切り抜いて長尺へ誘導する使い方も。
そして全ての土台がペルソナ設定。誰に届けるかを具体的な人物像まで描き、その人が「いつ・どこで動画を見るか」までシミュレーションして、内容・配信曜日・時間を決めます。見終わった後にどう行動してほしいか(資料請求・来店・問い合わせ)を設計し、概要欄やキャプションに導線を置く——ここまでやって初めて「発信して終わり」になりません。
自社で使える実践チェックリスト
- 方程式で考えているか?認知だけでなく、成約・リピート・単価のどれを動画で動かすか決めているか。
- 顧客の課題に答えているか?映像の見栄えより「見た人の困りごとが解決する」内容になっているか。
- 目的に合う尺を選んだか?比較される商材は長尺、認知拡大はショート、と使い分けているか。
- ペルソナと視聴シーンを描いたか?誰がいつ見るかまで想定して、内容と配信タイミングを決めたか。
- 見終わった後の行動を設計したか?次のアクション(問い合わせ等)への導線を概要欄等に置いたか。
- 続けられる体制か?背伸びせず、自社のリソースでできる範囲から作り続ける計画になっているか。
動画アーカイブ
当日のセミナーは、YouTubeでフルアーカイブを公開しています。質疑応答やスマホ編集ワークショップも、実践のヒントになります。